「私はネガティブでやんなっちゃいます。なんとかポジティブになりたいんですが。」という声をたまに聞きます。
それを聞くたびに、ネガティブにはネガティブな良さがあるので、無理にポジティブにならなくてもいいのでは?と思うのです。
というのも、私はかなりのポジティブ。
そして、いわゆる「ネガティブな人」にたくさん助けられています。
ちなみに旦那もかなり「ネガティブな人」で、だからこそ私が生き延びている気もします。
「ネガティブな人」の良さは、なんといっても「これをするとこんな悪い結果になるんじゃないか?」と考える事によって、リスクや危険を察知して避けることができることです。
安全に確実な方法で、生きていきます。
そもそも、人間は、物事をネガティブ考える傾向があるそうです。
そうやって、大昔から危険を避けてきた「ネガティブな人間」だけが生き残る事ができて、我々はその子孫だと言われています。
だから、「ネガティブ」は遺伝子に組み込まれているという事です。
本当にそうなのかどうかは知りませんが、理にかなっています。
とはいえ、大昔とは今は違います。
野獣がその辺をうろうろしているわけではないし、暖房も冷房もある心地よい環境に住んでいます。
今の環境では、たぶんポジティブでも、十分生きていけます。
ポジティブな私は、確かに危険に対しては感覚が鈍いと実感しています。
「度胸がある」というと聞こえはいいですが、「怖いという感覚がマヒする時がある」と言った方が適切な気がします。
今は大人になって(笑)経験から学んで、かなり慎重になったことと、周りの人が「それはまずいんじゃない?」と引き留めてくれるので、なんとか生き延びています。
それでも、未だに周りの人は「それ危ない!」とハラハラしたり、「またそんな勝手な事をして。」とイライラすることも多いかもしれません。
私本人はそんな事にも気づかず、至ってハッピーで、無邪気に前進します。
そうなんです、周りの人はいろいろと大変かもしれませんが、本人はハッピーなんです。
ですので、いくら「ネガティブな人」の素晴らしい点を言っても、「そうは言っても、あんたはずいぶん楽しそうじゃない。 私はあんたのせいで気をもんでるのに!」という事になります。
「ポジティブになりたい。」という気持ちもわかります。
そこで「ネガティブな人」の素晴らしい点は残しておいて、ハッピーにな気持ちになるようにしよう!というのが私の提案です。
それには、やるといいと言われている事がいくつかあります。
まず、リスクや危険を察知して避けるという素晴らしい強みを持っているという事をもっともっと評価して、「ネガティブは悪い事ではない。」「ネガティブでもいいんだ。」と受け入れます。
もし「自分はダメだ。」と自分自身を攻撃していたら、それはやめます。
だって、私のようなポジティブな人をいつも助けてるのですから、ダメなわけがありません。
そして、寝る前に今日あった楽しかった事やポジティブな出来事を3つ挙げてください。
書くのが一番いいですが、それができなければ、ただ単に思い浮かべるだけでもいいです。
3か月ぐらい続けれると、「楽しい事・ポジティブな事発見探知機」がぐ-んと発達します。
そうすると、リスクや危険を察知して避けるという強みを持ったまま、不安がない楽しい日々を過ごすことができるようになるかもしれません。
是非やってみて結果を教えてくださいね。
ゴンサレス靖子
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