自分のやりたい仕事が分からないと悩んでいる方は多いかと思います。
そんな時、私がお勧めするのは、「やりたい仕事」の事を考えるのはしばらくやめて、まずはとにかく日常生活の中で、自分が欲していることを素直にやってみることです。
どういう事かというと、自分が食べたいものを食べて、眠りたいだけ眠って、行きたいところに行ってと、やりたいと思った事をやるのです。
案外やっていないのではないでしょうか。
あなたは、普段の生活の中で、やりたいと思っていることをやっていますか?
もちろん、ある程度の制約があるのは仕方がないです。
その制約の中でも、例えばきのう一日、どのぐらいやりたい事をやったでしょう?
考えてみてください。
または、やりたいと思った事を、どのぐらいやらなかったでしょうか。
やりたいと思っている事をやらないでいると、「やりたい」という気持ちもマヒしてしまいます。
そんな風に無感覚になっている人はかなり多いように感じます。
何をやりたいか、何をやりたくないかをいう事は、はっきりさせておかないと、自分で自分の人生をコントロールすることはできません。
もし、あなたが、無感覚になっているとしたら、感覚を取り戻さななければなりません。
もしかしたら、それは少しばかり苦しいかもしれません。
マヒ状態から感覚を取り戻すわけですから、喜びを感じると同時に、苦しみも感じるようになるからです。
でも安心してください。
その苦しみが最小限、またはほとんど感じないようにすることはできます。
その方法について話をすると、とっても長くなるので、それはまた別の機会にお話ししますね。
私はやりたいと思うことがたくさんありすぎて、昔、口の悪いコーチに「靖子さんは欲望の塊」と言われた事があります。
そんな「欲望」の中で、一番実行してよかったと思うのは、スペインに来た事です。
留学のあと一度日本に帰ったのですが、その後、どうしてもまたスペインの空気が吸いたいと思いました。
あの乾燥した、ハーブの香りがするスペインの空気を吸いながら、もう一度生活をしたいと思ったのです。
それだけを強烈に思い、深い事はあまり考えませんでした。
そういった「これをやりたい!」という気持ちは大きなパワーを持っています。
そしてそのパワーで、「じゃあ、あの空気を吸い続けるにはどうする?」と考え始めました。
「お金いるよね。」
「両親はもうお金くれないって。 当たり前か。 どこのお嬢の言葉かって呆れるよね。」
「仕事しなくちゃいけないわけだ。」
「それなら、仕事はスペインでする。」
「どうやって見つけよう。」
と「スペインの空気を吸いたい」という気持ちがだんだん具体的になってきます。
ネットもなく、情報が少ない時代だったので、結局「とにかく行って、それから決めるしかない。」という結論になりました。
その時の事はこちらのブログに書いています。
↓ ↓ ↓
どうやってスペインで最初の仕事を見つけたのか?
仕事についたらついたで、そのうちに、
「なんか、この仕事あんまり好きじゃない。」
「じゃあどうしよう。」
「自分が好きな仕事ってなんだろう。」
「これかな」
「やってみたけど、なんだか違うな。」
「じゃあ、これかな。」
「なんだか私、人が幸せになることに関わるのが好きみたい。」
「じゃあこんな仕事?」
と少しづつ、自分がやりたい仕事に近づいていきました。
そして、今に至っています。
ここで一つ 誤解していただきたくないのは、やりたい事だけをやろう、と言っているわけではないという事です。
私たちは一人で生きているわけではなく、社会的動物なので、その中で生き延びるためにに、時にはやりたくないことや 気が進まないことだってやらなければならない事もあります。
ただそれは、やりたい事をやらない理由にはなりません。
やりたい事は、やりたくない事をやりながらでもできます。
私が強調したいのは、とにかくやりたいと思った事はやろう、という事です。
自分がやりたいと思っていることをたくさんやっているうちに、自然とやりたくない事をやる機会が少なくなるものです。
(これについてもまた説明が長くなるので別に機会にお話しします)
そして、ふと気づくと、きっと自分が望んでいる通りに生きるようになっています。
今すぐにそれができるようになるとは言いませんが、今すぐにその道を歩んで行こう!と決心する事はできます。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 shaymen99~Pixabay