自分の強み

「自分には才能がない」という言葉に隠された才能

自分の才能に気づかない人がたくさんいます。

そんな人達は「私には、特にこれといった才能はないから。」と言います。

でもそういう人に限って、素晴らしい才能を持っていて、「え~~! 自分は才能がないって思ってるんだ!」と驚かせてくれます。

「いらないんだったら、私もらうよ。」と思うのですが、そうもいきません。
 

どうして自分の才能に気づかないかというと、それなりの理由があります。

才能がある事というのは、他の人が苦労してやっとできる事を、当たり前に、さらっとやってしまいます。

だから、このぐらいの事はきっとみんなも楽にできるでしょう、と思ってしまいます。

ところがどっこい、そうでもないのです。
 

例えば、知り合いに、他人が何をして欲しいかすぐにわかる人がいました。

「あ、この人、こうして欲しいんだね。 わかった。 じゃあこうしよう。」と、エスパーのように人のニーズを読みます。

私たちが「どうしてわかったの? エスパー?」とびっくりしてると、本人は「そりゃ、わかるでしょ。 一目瞭然じゃない。 どうしてわからないのかが不思議。」と言います。

その人は人のニーズを読むのが得意という才能があるのですが、全く気付いていませんでした。

とはいえ、接客業をしていたので、その才能を活かして、ぐいぐいと出世していきました。
 

また才能があるということは、そのことに関して感覚が敏感だということでもあります。

例えば、ピアノ演奏の例を出してみましょう。

Aさんは、ピアノが上手で、プロ級だとします。

「この部分はこう言った音色」などと、微妙な音の違いはっきり聞き分けたり、 弾き方の微妙な差を理解することができます。

それだからこそ、うまく弾けない部分がすぐにわかって「私は内田光子さんのように弾くことができない。 私には才能がない。」などど思ってしまうのです。

多くの他の人は、Aさんの演奏も内田光子さんの演奏も違いがわからないのに、Aさんには、極端に言うと、まったく違う曲のように感じるのです。

それは音を聞き分ける才能があるからです。
 

あなたもきっと、たくさんの才能を持っていると思います。

周りの人から、「 これできるの、すごいね」 「早いねえ!」と繰り返し褒められることはありませんか?

でも「いやそんなことないよ。 この人、わかってないなあ。」と称賛の言葉を無視していませんか?

実は、それがあなたのの才能かもしれません。

または、「みんな、なんでこのぐらいの事もできないんだろう。 さっさとやればいいのに。」と思う時があったら、その「このぐらいの事」が、あなたの才能である可能性があります。

もし、「自分の才能がわからない」と思ってとしたら、これらを参考にして、ぜひ自分の才能を発見してみてください。
 

ゴンサレス靖子


 

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■ 写真提供 Hữu Thanh Cái~Pixabay

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