「この部分は私の欠点だから直さなくちゃ」と思っていることが、実は自分の強みであることもあります。
周りの人と違うから欠点だと思ってしまい、「周りと同じにならなくちゃ。」と思ってしまうのです。
でも、実際はそれは、周りの人と違う独自の「才能」なんです。
例えば、何かをやろうとしても、「ああいう失敗をするかも、こういう失敗もあり得る。」と失敗の可能性ばかりを考えて、なかなか一歩が踏み出せない人がいます。
そしてそれが欠点、と本人は悩みます。
確かに見方にによってはそうかもしれませんが、実はそれは大きな強みでもあります。
どんな強みかと言うと、何かをやるときに、そのリスクが見えるという強みです。
本人は、「え、それが強みなの?」と驚きます。
はい、そうです。 強みです。
多くの人は、そんなにありありとリスクを見る事ができません。
そんな人に「そんな事やったら、ダメにに決まってる、と疑いようもないことを、周りの人は平気な顔をしてやっていませんか?」と聞くと、
「やってます! ダメなのがわかりきっているのに、なんでやるんだろうっていつも思ってます。」と答えます。
この方を仮にAさんとしましょう。
私「その人達は、そのやり方ではうまくいかないっていう事が見えないんですよ。 うまくいくと思っているからやるんです。」
Aさん「え~~!! でもダメなのは明らかじゃないですか!」
私「明らかじゃあないんですよ。 それが明らかに見えるって事は、才能であり、強みなんです。」
この強みを持つ人は、自然とリスクを避けるので、失敗も少ないです。
でも「でも、チャレンジの数が少なくなる。。。何もできない。。。」と悩んでしまいます。
そんな場合は、せっかくリスクが見えるのですから、そのリスク対策をすればいいのです。
こんなリスクがあるから、それにはこの対策をすれば大丈夫、もう一つのリスクにはこの対応、とリスク対策万全にすれば、すんなりと動けるようになります。
行動するのがイヤなのではなく、リスクを取るのがイヤなだけなので、リスクがなくなれば、行動をするのです。
考える時間が多くなるので、確かに行動の数は少なくなるかもしれません。
多くの人が10やる間、考えている時間が多くて2しかやらないかもしれません。
でも多くの人が10の事をやって2成功するところを、Aさんのような方は2やって2成功するのです。
考えることに時間がかかっても、10やる人と結果は同じです。
そうやって、自分の強みを使って、自分の方法でやるのが一番です。
多くの人がやっている方法が自分にあっているとは限りません。
何をやるにしても、うまくいく方法は人それぞれ違います。
そんな自分独自の方法を見つけるのが、自分の人生を楽に楽しくするコツです。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Jan Vašek~Pixabay