これを目にした方は、多少なりとも自分自身をもっと深く理解したいと思っているのではないかと予想します。
私自身もずっと、「自分ってどんな人間なんだろう」と考えながら生きてきてきました。
自分を理解したいと思う理由はいろいろあるでしょう。
その中でも、一番多いのが自分の道を切り開くためのような気がします。
…どの道に進んでいったらいいのか。
…どんな方法で進んでいったらいいのか。
…これで本当にいいのだろうか.
…もっといい道があるんじゃないか
自分というものをしっかり理解すると、そんな疑問の答えが見えてくるのではないかと考えるわけです。
そして、実際にその通りで、自分の行動や考えのパターンを知ることによって、かなり自分の道は見えてきます。
たとえば、私は自分を知ることによって、うまくいきやすいパターンを見つけました。
どんなパターンかというと、あまり考えすぎずに、とっとと行動してみる事。
戦略を練りに練ってから実行するよりも、あまり深く考えずに、とにかくやってみて、その後修正をしていく方法でやるとうまくいくことに気づきました。
戦略を練りに練っても、途中で何がなんだかわからなくなります。
考えれば考えるほど、もつれていきます。
肌感覚で体験しないと理解ができないのです。
私が何かをやろうとしてなかなかできない時というのは、考えすぎの時です。
深く考えずに、まずやってみて、そこで修正点に気づき、直してまたやってみる。
または、「これはだめだな」と感じて、あっさりとやめて、他の事に移る。
これが私に合ったやり方です。
もちろんそのやり方では失敗・失敗の連続です。
ただ、失敗することは想定内です。
私の場合は、失敗すると一瞬はイヤな気分になりますが、立ち直りが早く、即効でケロっとします。
「どうせ失敗するだろう。」と思いながらやることもあります。
「失敗すると思うなら、なぜやるの?」と聞かれますが、失敗の次にくる成功の為にやるのです。
失敗してでも、なんでもいいから、とにかくやらないと、成功もないのです。
このやり方で一番成功したのは、スペインへの移住です。
もちろん長い間スペインに行きたいとは思っていました。
ただ、当時はインターネットも無かったので、情報集めは大変でした。
いちいち観光局に行ったり、大使館に行ったりして、資料を集めなければなりませんでした。
そうやって情報を集めたわけですが、それでもよくわからない。。。
そこで、あれこれ考えを巡らせるのをやめて、とにかくスペインに行ってしまうことにしたのです。
もちろん、心配事は山ほどありました。
ホテルの予約の仕方さえわからなかったので、予約なしで現地に向かい、空港の予約センターで行う事にしました。
(インターネット無し、国際電話も契約したライン以外はつながらかった時代です)
あの時にごちゃごちゃと思考を巡らせずに、行動をしたおかげで、今、大好きなスペインで生活していくことができています。
でも、私の方法がすべての人に当てはまるわけではありません。
じっくりと緻密に計画を練って、バックアッププランをいくつも立てて、絶対失敗しない、と確信を持った時に初めて行動したほうがうまくいく人もいます。
そんなタイプの人は、たくさん時間をかけて、計画をとことんまで練った方がいいです。
どんなに周りから行動しろと言われても、納得感がない場合は、無理に行動せずに、計画を練り続けていた方がいいです。
そうしないと、失敗が怖くて、足がすくみ、何もできません。
また、無理して行動して、失敗した時は、ダメージが比較的大きいです。
私のようにケロっと、「まあ、こういう事もあるさ!」と一晩寝ればすべてを忘れる、というわけにはいかず、クヨクヨといつまでも失敗の事について考えを巡らせしまいます。
でも、「これで行動できる。」と納得感を手にした後に行動すると、ほぼ失敗することはありません。
といういうより、バックアッププランがたくさんあるので、失敗のしようがありません。
だから納得感を得るために、全力を尽くすのが”成功パターン”です。
このように自分がどのパターンなのか見極めておくと、物事に対するアプローチがしやすくなります。
私のような人は、とりあえずは失敗を前提に、見切り発車でやってみるしかないのです。
私と反対のタイプの人は、とにかく「自分がこれなら行動できる。」と納得するまで、とことんまで突き詰めてプランを考えてから動くしかないのです。
そして、周りの人が自分と違うやり方でやっていても気にしない事です。
私のような人は「もっと考えろ!」と周りから言われ、私と反対のタイプの人は「早く行動しろ!」と言われがちです。
自分に合っているやり方でやっている時は、苦しい気持ちは全くなく、とっても楽しいです。
「なんだか、うまくいかないなあ」「苦しいなあ」と感じている人は、やり方や、進む方向が違っているのかもしれません。
ぜひ自分にあったやり方を見つけてみてください。
過去にうまくいった時に、どんなやり方でやったか思い出してみるのも、一つの案です。
もちろん、私と一緒に探してみるのもアリです。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 StockSnap~Pixabay