ここのところ、AIの進化が目覚ましいですよね。
「人間がAIに負けてしまう~~。」などと言う声も聞くこともあります。
それに関して、この前、面白い話を聞きました。
人間とAIの大きな違いの一つは、人間には間違える能力があることだそうです。
それを聞いて、間違えるのが「能力」ですか!! と、間違えてばかりの私は、うれしくなりました。
AIには間違いは存在ないとの事。(ま、そうですよね。)
もちろん、いつも正しいことを示してくれるわけではありませんが、AI自身は正しいと判断して伝えるので「間違える能力」とは違うらしいです。(ま、これもごもっとも。)
「間違える能力」はどんな事に優れているかというと、まずは決断・行動が早くなる事。
「間違える事ができない」ということは、それだけ、それにかける時間が多くなるという事です。
たとえばルンバが部屋の中を走り回るには、何メートル行ったらあそこにぶつかり、何メートル行ったら曲がってなどどと、相当な緻密な計算が必要だそうです。
あまり緻密すぎると、追いつかなくなってフリーズします。
それと反対に、人間は、間違えてもいいというが前提なので、簡単に部屋の中を動き回る事ができます。
そして、もう一つ人間がAIと大きく違うのは、柔軟性と抽象化する能力を持つこと。
部屋のなかを歩き回って、何かを取りたいけど、間違えてちょっと右に行き過ぎて、とれなかったから、もうちょっと左にいく、など柔軟に対応します。
そうやって、人間は間違えからその状況を抽象化して、一部の情報だけを取り上げて、修正していくことができるのです。
そうやって、フリーズせずに、前に進んでいくことができるのです。
おお、私たち人間って、なんて素晴らしいんだ!!って思いませんか??
だったら、大いに間違えましょうよ。
それが大きな能力なのですから。
やりたい事があったら、間違えてもいいので、やってみましょうよ。
そこから修正に修正を重ねて、自分が「これ!」というのものに近づけばいいのですから。
あ、間違えただけで、それで終わりでダメですよ。
「間違え」は単なる入口です。
そこから起こった事を抽象化して、修正して、進んでいくのです。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Gerd Altmann~Pixabay