最近「自分を変える」という言葉をちらほらと聞きますが、なんとなく違和感を覚えます。
とは言え「私もそんな事言ったことあるかなあ。。。」とうっすらと思わないこともありませんが。。。
ただ、「人生を変える」というのと「自分を変える」というのは別物です。
もし、今の自分の人生に満足していなくて、状況を変えたいとしたら、私がお勧めするのは、自分を変えずに人生を変えることです。
ここでの「自分を変えずに」とは、自分が大切に思っている価値観に従い、本来の自分の強みを活かすということでもあります。
自分ではない人になって人生を変えようとしても、うまくいきません。
何よりも、自分でない人になろうとするのはかなり苦しいです。
考えただけで、行動する前にくじけてしまいます。
また、無理に自分を変えようをすると、せっかく持っている本来の自分の良さを失ってしまう場合があります。
例えば、こんな方がいました。
人の気持ちによく気づき、それを受け入れる寛大な心を持っている方でした。
会社で昇進して役職に就いたとき「自分がリーダーシップを取らなくてはならない!」と、寛大な今までの自分とは打って変わって、自分の意見を強引に押し通すことを決意しました。
ただ、本当は、それをしたかったわけではなく、「そうするべき」と思い、無理やり自分に課していました。
結果、周りからは「独裁者」「暴君」などと陰口をたたかれるようになりました。
その方も自身も、そんな自分が嫌になり、自己嫌悪に陥りました。
悲劇ですよね。
人の気持ちによく気づき、それを受け入れる寛大な心を持っているからと言って、リーダーシップをとれないわけではありません。
ましてや、リーダシップを取るために、独裁者になる必要もありません。
ただ単に、自分らしい方法で、リーダーシップをとればいいのです。
そうやって「自分らしい方法」で行うためには、その「自分らしい方法」を知る必要があります。
自分にはどんな強みがあるか、弱みがあるのか、何を大切にしているかを把握して、一番自分に合った方法を探してみるのが重要です。
それが、最もうまくいくし、楽な方法ではないでしょうか。
ゴンサレス靖子
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