何かの機会に、「未来のビジョンは何ですか?」と、聞かれたことはありますか?
その質問に、ときめきましたか?
それとも、「出た! 知らないよ、そんなの。」と思ったでしょうか?
それとも、その中間で「う~~ん、そうねえ~~」と考え込んだでしょうか?
この質問への反応は、人それぞれで、ビジョンはもちろん、夢物語をすらすらと答えられる人もいれば、未来の姿が全く思い浮かばない人もいます。
私のところには、「未来のビジョンが思い浮かばなくて困っているんです。」と相談にくる方も少なくはありません。
一般的には「未来のビジョンを描きなさい」と言われる事が多い印象がありますが、そもそも未来のビジョンが思い浮かばないのは、よくない事なのでしょうか。。。
そんな事はありません!!
未来のビジョンが思い浮かばなくても、なんの支障もありません!
というより、未来のビジョンの事なんて、忘れた方がいい人もいます。
私たちは、自分ならではの思考や行動パターンを持ち、それを強みとして活かした方がうまくいきます。
未来を思い描くことが、その人の強みを活かしたものとは限りません。
他のパターンの方がうまくいく事もあります。
例えば、「今を生きる。」
未来のビジョンでもなく、過去の経験でもなく、今、ここにあるもの、今の状況を大切にします。
そんな方は、今を全力で生きる事ができます。
そうやって、目の前にある事を全力でやっていくうちに、新しいドアが開いて、新しい風景が見えてきます。
そうしたら、そこでまた、目の前にある事を全力でやっていきます。
そして、また、新しいドアが開きます。
そんな風に、一歩一歩、今にフォーカスして生きることが得意です。
そして、未来も過去も忘れて、今にフォーカスしているとき、きっと気分が良く、本来の自分でいることを感じるのではないかと思います。
または、過去を振り返る事を重要視する人もいます。
過去の経緯や 背景、理由、事情などをとことん調べることで、「現在」を理解します。
過去なしでは、現在も未来もないと考えます。
だから、過去のやり方や経験をベースにすべてを構築します。
そうやって過去の資産をフルに活かし、現在の物事をうまく進めていきます。
こうやって、「過去」「今」「未来」のどれにフォーカスするとうまくいくかは人によって違います。
だから、未来のビジョンが思い浮かばない人は、それはそれでいいのです。
自分の思考・行動パターンを見極めて、自分の強みに合った方法で、進めていってください。
ちなみに、「過去」を重要視する傾向があるストレングスファインダーの資質は「原点思考」、「今」を重要視する傾向がある資質は「適応性」、未来を重要視する傾向がある資質は「未来志向」です。
私のこの3つの資質の順位はこれです。
未来志向 11番目
適応性 27番目
原点思考 31番目
圧倒的に「未来派」です。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Sasin Tipchai~Pixabay