「自分のやりたい事がわからないんです。」
定番の悩みとでも言えるぐらい、多くの方がこの事で、悩んでいます。
でも、本当にやりたい事がわからないのでしょうか?
そんな事はないような気がします。
いえ、もちろん、自分のやりたい事がわからない方はいます。
でもその方達は、きっと、「自分がやりたい事ってなんだろう。」なんて、悩みません。
わからなくても、特に気に留めず生きていくでしょう。
「自分のやりたい事はいったいなんだろう。」と真剣に悩んでいる方は、自分の事を真剣に考えている優秀な方たちだと思っています。
そして、その優秀さが「やりたい事」を見えなくしてしまっているかもしれません。
「やりたい事」はあるのに、「自分にできるのだろうか?」と考え過ぎて、迷ってしまうのです。
そして、本当にやりたいことが見えなくなり、「何か他にできることは?」とぐるぐる考え込んでしまいます。
でも、「やりたい事」はできるような気がしなくても全然いいのです。
誰だって、やったことがない事する時は不安です。
もし、能力が足りないと思うのだったら能力をつければいいのです。
簡単にあきらめないで、まずは、どんな能力が必要なのか探ってみることから始めればいいのです。
案外、難しい能力は必要ではないかもしれません。
実際に取り組みながら能力をつけていく事だってできます。
私も最初はコーチの仕事ができるような気がしませんでした。
まったく自信がありませんでした。
それでもやりたかったので、まずは 無償で始めました。
これはちょっとした”責任逃れ”で、ベストな方法とは言い難いですが、気持ち的に「無償でやるか、まったくやらないか」の2択しかなかったので、「無償でもやる」方を選択したのです。
これは当時の私の「責任感」という強みを逆手に取った方法です。
責任感の資質はは「やると言ったらと、どんな事があっても責任感を持ってしっかりとやる。」という特徴があります。
「お金をいただかない」という選択肢をとることで少し気持ちが楽になり、責任感を軽減しつつ「とにかくやってみる」一歩を踏み出したのです。
そして一度始めると、とても楽しく、続けずにはいられなくなりました。
そして、今に至っています。
こうやって、自分の強みを上手に活用しながらやりたい事を始めることもできます。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 brittywing~Pixabay