寿命100年時代の到来。
前回は、そんな事について書きました。
そこで、この前、私のブログを読んだよ、という友人達と
「どうする~~、60年近く働く事になるよ~~。」
という話に花が咲きました。
そう、長く生きるという事は、仕事をする期間も長くなるという事です。
60年ずっと同じ仕事をし続けるのは、単調でつまらない人生になってしまうかもしれません。
ましてや、同じ会社でずっど働くというのは、ちょっとしんどいです。
そこで、今回は、「ライフシフト」の著者、リンダさんとアンドリューさんが提案していた、ポートフォリオ型の働き方、つまり複数の仕事を持つ働き方についてお話ししてみようと思います。
スペインでは、企業で働きながら、起業家として自分の会社を持つ人がパラパラといます。
大企業の従業員でありながら、零細企業の社長だったりもするので、おもしろいです。
もちろん勤務している企業のライバルになるような職種はいけない、などの決まりはありますが、その辺はいろいろと、整えられています。
自分の会社を立ち上げる為に、とりあえずは、1年休職したけど、失敗して戻ってくる、なんていう人もいます。
私は自分が秘書だった事もあり、秘書の知り合いが結構いるんですが、その彼女たちが結構、自分のビジネスを持っているんです。
始めは少し驚いたのですが、彼女たちと接しているうちに納得しました。
彼女たちは終日社長と一緒に働いている訳ですから、社長の働きぶりを良く見ています。
だいたい社長というのは優秀でエネルギッシュです。
自分の社長だけでなく、他の企業の社長とも接する訳で、色々な社長の働き方を学ぶ事が出来ます。
そうすると、自分でも先頭に立って、何かやってみたくなるわけです。
つまり、社長になってみたくなるのです。
そこで、
「ここをやめて、起業するか…」
と思い始めます。
でも大企業で働くメリットは大きい。
まず資金力。
大金を寄付したり、イベントのスポンサーになったりすると、零細企業の社長では会えないような人と知り合いになり、色々な貴重な体験ができます。
そういった、自分とは違う人達の振る舞いや、考え方に接すると、自分の視野が広がり、豊かな考えを持つことができます。
そしてネームバリュー。
だれでも知っている企業で働いていると、やはり自分個人では体験できない事ができます。
自分が会いたいと思っている人へのアクセスも簡単にできます。
一個人だったら絶対会う事のできない人に会う事ができます。
大きなプロジェクトにも参加できます。
大企業のメリットは一言で言うと、自分や周りの数人だけでは体験できない大スケールな事が体験できるという事です。
だからと言って、万事OKというわけではありません。
制約の多い大企業の一員として働くだけではフラストレーションがたまります。
「このやり方では絶対うまく行かないのは、もう証明済なのに」
と思っている事でも、あえてやらなければならない時もあります。
自分のポリシーに反した事をやらなければならない時もあります。
自分が良いと思ったすべての事ができるわけでもなく、自分の力を100%試す事ができません。
自己実現という面で、とてもフラストレーションがたまります。
だからと言って、零細企業では得られない大企業のメリットは捨てたくない。
大企業で体験出来る事は人生の幅を広げてくれる。
でも、自分の力を発揮できる自分のビジネスも持ちたい。
そこで、会社の従業員として働きながらも、自分のビジネスをやり始める、という訳です。
彼女たちにとっては、どちらが本業でどちらが副業というわけではありません。
どちらも大切な本業です。
ソーラーパワーや風力、水力発電などの新エネルギー大会社の社長秘書をやりながら、不動産仲介業をしているマリア。
5つ星のホテルのマドリッド支社長の秘書をやりながら、アロマセラピーのビジネスをしているアナ。
建築会社の社長秘書をしながら、輸出のビジネスをしているマルタ。
確かに、いつもとても忙しそうです。
でも、企業従業員としても、自分の会社の社長としても、実に生き生きと働いています。
二者択一ではなく、両方とも選んで、充実した人生を送っています。
こんな働き方も、ひとつのオプションですね。
ゴンサレス靖子
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