人生50年以上生きてきて、つくづく思うのは、人ひとりの力と言うのは、本当にちっぽけなもので、幸せに生きていくには、やっぱり他の人の助けが必要だという事です。
そして、ここが重要なのですが、人に助けてもらうには、助けてもらえるような人にならなければいけません。
助けを求めなくても、向こうから助け船を出してもらえるような人になるのです。
では、どうしたら助けてもらえるような人になるかといえば、まずは自分から、たくさん人を助ける事。
それが貯金となって、自分が困ったときに、自然と周りが助けてくれるようになったりします。
普段、自分の周りの困っている人を見て、知らん顔では、当然自分だって助けてもらえるわけはありません。
ただ、人を助けるときに、自分の身を削っていては、長続きしません。
先に自分が疲れてしまいます。
そんな時は、自分は簡単にできるけれども、人はなかなかできない、という自分の強みを使えばいいのです。
それは、「え、こんな簡単な事でいいの?」というぐらい些細な事かもしれません。
たとえば、パーティなどで、一緒に出た人が初めての人と話すのが苦手な人だとして、自分はそれが得意だとしたら、人と人との仲介役になったり。
ITに強い場合は、弱くて四苦八苦している人に手を差し伸べるとか。
是非、自分の強みを使って、お茶の子さいさいにできる事をさらっとやって、たくさん人を助けてあげて下さい。
そうすると”助けてもらえる貯金”が溜まっていきます。
そして、思いもしない窮地に落ちいって、「これは参ったなあ…」と、途方に暮れた時、予期もしない人から助けてもらえたりします。
とはいえ、まだ助けてもらえる人になっていない場合でも、「お金」という対価を使って、助けてもらえる場合もあります。
一人で苦しむよりは、ずっといいので、それも頭の隅においておくといいですね。
ゴンサレス靖子