この前、仲間とちょっとしたワークをした時、「今までの、一番つらい経験はどんな事か、それがどう展開したか」という話になりました。
ぶっちゃけ、私は記憶力が悪いので、あまり過去の事は覚えていません。
そして、嫌な事や、つらかった事となると、さらに覚えていません。
でも、無理やり記憶の引き出しを次々と開けてみました。
ありましたよ。
いつかのブログにも書いたので、記憶の引き出しが開きやすくなっていたのかもしれません。
新卒で入った会社での生活が、とてつもなく、つらかったのです。
体重はみるみると減り、日焼けしていた肌は真っ白になり、ひまわりの花がもやしに変身してしまったような感じでした。
(自分で自分の事をひまわりって言うかって…)
何がつらかったかというと、まず学生時代の思考が…というか、それまでの思考がくつがえされたことです。
今まで、言ってよかった事が急に言っていけない事になり、やってよかった事が急にやっていけない事になり。
どちらかと言うと天真爛漫の私は、本音と建前を分けることが苦手です。
何かを聞かれたり反応したりするときに、ついつい反射神経で、本音を言ってしまいます。
学生時代はそれは全然悪いことではなかったのですが(と思っているのは自分だけかもしれないですが)、社会人となっては、建前を考えながら発言しなければなりません。
本音を言えない苦しさに悩まされました。
また冗談も、選んで言わなければいけないのが、とても苦痛でした。
要するに、本来の自分でいられない事が、苦痛だったのです。
ただ、今思えば、このつらい経験に感謝です。
その状況にとどまる事は、自分にとって良くない、もっと本来の自分でいられる環境に行こう、と思って、スペインに留学する事を決心したからです。
その時は、スペインで生活しようと思ったわけではなく、スペイン留学で新しいスキルを身に着け、日本に戻り、自分に合った職場を探そうと思ったのです。
スペイン語を使う仕事なら、自分に合う環境かもしれないという、よくわからない不思議な思考回路で動きました。
でも、これは人生で一番よかったと思える決断でした。
もし、あの時会社が楽しくてしょうがなくて、充実していたなら、仕事をやめて、彼氏も友達もおいて、スペインに来ようとは思わなかったでしょう。
ものすごくつらい経験は、ものすごく楽しいことに発展する可能性があるんです。
ただ、つらい経験をしている時は、そんな事には気づかないものです。
でも、明けない夜はないという格言があるぐらいです。
つらい事の次には、楽しい事があるはずです。
「今こんなにつらいなら、次にどんなに楽しい事が待っているんだろう。」と考えれるようになったら、つわもの。
それを目指そうじゃないですか!!
ゴンサレス靖子