苦手な事は無理やりやらずに、自分が得意で、できるだけ簡単にできる事をした方が良いと、私はよく言っています。
とは言え、やりたい事をやるときに、「この部分は苦手だけど、どうしてもそこを避けては通れない」という場合だってあります。
そんな時は、遠回りでもいいから、少しでも自分がマシにできる方法を見つけ出して、やっていくことをお勧めします。
例えば、私は記憶力があまり良くないので、語学を勉強するとき、単語や文法を覚えるのがとっても苦手です。
英文科を卒業しても、実務レベルの英語は全然できませんでした。
スペインで始めて採用された会社では「靖子さんは、英文科卒だから採用したのに、その英文科卒っていうのは詐欺みたいなもんだよね。」と言われたぐらいです。
(冗談半分に明るく面白く、です。)
その後も、どうしも英語が必要だったので、勉強を続けましたが、今までの方法では、らちがあかないと思い、方法を変えることにしました。
とりあえず始めたのは、文章を読んだり聞いたりして、まずは全体をつかむ事です。
そこから細部に向かっていくようにしました。
単語や文法など細部を学んでから、全体をつかむのと反対の方法です。
全体像をつかむには記憶力は必要ありません。
音声を聞くのは得意だったので、ひたすら音声を聞く事にしました。
音声は文字書き起こししてあるものにして、読みながらです。
全体像がなんとなく理解できるなら、わからない単語や文法があっても、無視です。
それより量を重視しました。
なんとなく、遠回りしているような気がしましたが、ある地点に到達したとき、急にわかるようになって、そのあとはスイスイです。
一見遠回りに感じる方法だとしても、それが自分に合った方法なら、結局その方が近道なんです。
車でどこかへ行くときに、ごちゃごちゃした一方通行が多い細い道が多い街中より、広い高速道路に乗っていった方が、距離はずいぶんと長くなるけど、スピードが出るから早く目的地に着くのと同じ感じです。
何かを達成したいと思う道のりの中に、苦手な事がある場合は、最短の距離を探すのではなく、一番スピードが出る自分の高速道路を探してみてくださいね。
ゴンサレス靖子