やったことがない事をやるときは、不安だし、何より失敗が怖いですよね。
私達の多くは、すべての事がうまくいって、失敗はしたくないと思っています。
まあ、当たり前です。
とはいえ、それは理想であって、実際は行動すればするほど、失敗の数も多くなります。
だから行動をしなくなるわけですが、そうやって、やりたい事をやらずに過ごしていると、人生が停滞して、つまらなくなり、フラストレーションがたまる日々を過ごすことになりかねません。
自分の思い通りの人生を、生き生きと楽しく歩んでいる人たちの多くは、たくさんの試行錯誤の中で、失敗が7割、成功が3割だと言います。
そんなに成功の割合が少ないのかと驚きます。
確かに、ビジネスに関して自分自身の事を振り返ってみると、7割の失敗どころか、最初のうちは9割が失敗でした。
誰かに「それやって、失敗するのは、いやでしょ? すごくがっかりするでしょ?」と言われたときに、「もう失敗に慣れてるから、別に。 それより成功したらびっくりしちゃう。」と答えた時期もありました。
失敗がデフォルトでした。(笑)
それでも失敗から学びながら試行錯誤を続けているうちに、だんだん失敗の数が減ってきたように感じます。
そうやって多くの失敗と、たまに起こる成功を重ねていくうちに、だんだん自分の進む道がわかってきたし、うまくいく方法もわかってきたような気がします。
ですので、成功するか失敗するかは考えず、とにかく早くとりかかって、試行錯誤することをおすすめしたいのです。
とはいえ、そういわれたからと言って、すぐにできるなら苦労はしませんよね。
そこで行動がしやすくなるヒント。
まず、最初から完璧を目指すのはやめてみましょう。
完璧を目指すと、「そんな事できっこない」と思ったり、そこに到達するには、いったいどこから手をつけていったらいいかわからなくなります。
とりあえず、目指すことに近づけそうな、簡単な事から始めてみます。
やりたい事がはっきりしていなくても大丈夫です。
「なんとなくこれじゃないか。」という事をとにかくやってみるのです。
とりあえずやってみて、どんな調子か様子をみて、軌道修正したしながら進んでいきます。
「これじゃなかったみたいだなあ。」と思ったら、さっさとやめて、他のことをやります。
そして、繰り替えしになりますが、最初からうまくいくと思わないでください。
最初はよちよち歩きの赤ちゃんのように、転んだり、ぶつかったりしながら進んでいく事になります。
物事は失敗なしにして、成功はありません。
ただ、失敗といっても、取返しのつかないような失敗は避けた方がいいです。
そのためにも、失敗しても大丈夫なように、セーフティーネットを設けながら、行動していくことが大切です。
そうやって、「失敗しても大丈夫。」と思えば、行動もしやすくなります。
たとえば、ビジネスを始めるときは、なるべくお金のかからない方法で始めていきます。
事務所は持たず自宅で始める、サイトは自分で作ってみるなどなど、資金は最小限に留めるなど、なにかあっても大きな打撃を受けないようにしておきます。
もし今、定職についているなら、それを続けながら平行して自分のビジネスをやっていけば、経済的なセーフティーネットはありますね。
また、新しい事を始めて、うまくいかなかったら、元に戻るというオプションを残しておくのもいいでしょう。
そうやって、失敗しても大きな問題にならないようにしておくと、怖くなくなり、行動ができるようになります。
私も新しい事をやる時は「これやって失敗したらどうなるかな?」と考えます。
そして、私はお医者さんや、建築家ではないので、失敗しても、だいたい何も起きません。
恥をかく程度です。
それだって、気にするのは自分だけで、きっと周りの人はさらっと流すでしょう。
そう思うと、たくさんの事にチャレンジして、失敗も成功もたくさんしながら、前進していった方が、毎日を生き生きと過ごせるし、より良い人生を築いていくことができるのではないかと思っています。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Ryan McGuire~Pixabay