あなたは、「苦手な事、できない事はあきらめて、自分がうまくできる事にもっと力を入れよう。」
という考え方について、どう思いますか?
私は、そんな考えに出会った時、「それを実践して生きていきたい!」と思いました。
ただ、「強みを伸ばして生きたい。」というポジティブな考えから思ったわけではありません。
どちらかと言うと「一生懸命やってもうまくいかない事・苦手な事」から逃れたいという、少し後ろ向きな気持ちでした。
とはいえ、「逃れたい!」という気持ちには、パワーがあります。
少しばかり不安ではありましたが、うまくいかない事については、とりあえずそれ以上頑張らないようにしました。
というのも、ある研究結果を見て、「これは強みを強化したほうがいい!」と確信したのです。
それはネブラスカ大学で行われた実験です。
速読が苦手な生徒と、得意な生徒の2グループに分かれて、先生が効果的な速読法を教え、トレーニングをして、結果を比較するというものです。
速読が苦手な生徒グループは実験前は1分間に90文字読むことができました。
速読が得意な生徒グループは実験前は1分間に350文字読むことができました。
そして訓練のあと再度計測してみると、苦手グループは頑張った甲斐があって、150文字読めるようになりました。
1.7倍です。
まあ、いい進歩です。
とはいえ、得意なグループの実験前の文字数には、まだほど遠いです。
一方、速読が得意なグループはというと、なんと!
2900文字読めるようになっていました。
8.3倍です。
すごくないですか!?
オレンジが訓練前、青が訓練後の数値です。
これを読んで、ぶと、自分の事を思い出しました。
私は高校生時代、数学が苦手だったので、赤点をとらないように、試験の前にはずいぶんと数学に時間をかけて勉強をしました。
反対に英語は得意だったので、さらっと勉強をするぐらいです。
あんなに時間をかけて、しかも「う~~、わからない!」と苦しみながら勉強をしたのに数学の成績は5段階評価の3。
2だと落第なので、ギリギリセーフです。
反対に英語は前日にさらっと勉強するだけで、5。
時間をかけて苦しんで、やっと平均に追いつく数学。
ほとんど時間をかけなくても満点をとれる英語。
数学の勉強にかけた時間を英語の勉強に費やしていいたとしたら、今頃バイリンガルになってたんじゃないかとさえ思ってしまいます。(半分冗談)
そして、得意な英語を勉強しているときは楽しい! (当時の事です。今ではなく。。。)
その上、他のみんなに、「靖子ってすごいね!」と褒められて、うれしいし、気分いいし、自信にもつながります。
そして、英語が苦手な人に教えることもできます。
そうすると「靖子、助けてくれてありがとう~!」と感謝されて、余計に気分がよくなります。
もう、いいことだらけ!
そんな事を思い出しながら、「よし! 強みを強化するぞ!」と思ったものの、当時はまだ自分の強みがよくわかっていなかったので、まずは自分の強み探索から始めることにしました。
でも、それが結構大変で..。
続きはまた他の機会に書きますね。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 StockSnap~Pixabay