時間の「投資」という事について考えたことはありますか?
投資というと、株や不動産が思い浮かぶかもしれません。
株や不動産投資は将来に向けて、お金を増やすためのものですが、これと同じように、今ある自分の時間を費やして(投資して)、将来に自由で充実した生活などの「利益」を得ようとする考え方です。
日々、私達は気がつかないうちに時間を「消費」してしまっているかもしれません。
目の前のことに追われ、ただ「今を生きる」ためだけに、すべての時間を使ってしまいがちです。
急いで解決しなければならない問題、仕事、子育て、家事、家族のケア——それで一日が終わってしまうことがほとんではないでしょうか。
私はうっかりすると、そうなってしまいます。
もし、それで十分に満足しているなら、その生き方でも良いでしょう。
でも、もし「このままでいいのだろうか?」と自分に問いかけたことがあるなら、一度「時間の投資」という視点で考えてみてください。
時間の「投資」とは?
さて、時間の投資とはどういうことかというと、自分の未来のために時間を積極的に使うことです。
成長や人生の質を向上させるために時間を使うことが、時間の投資です。
例えばこんな事です。
・ 自分が望むキャリアへの準備
・ 新しいスキルを習得
・ 健康を維持・向上させるための運動
・ よい人間関係の構築
これは例ですが、自分がどんな人生を過ごしたいかにもよって違うでしょう。
すぐに結果が見えるものではないかもしれません。
でも、時間を積み重ねてやっていく事で未来にプラスの影響をもたらします。
時間の使い方の見直し:時間管理のマトリックス
「時間管理のマトリックス」という言葉を耳にしたことはありますか?
スティーブン・コヴィーの著書『7つの習慣』で紹介されているので、ご存じの方も多いかもしれません。
「時間管理のマトリックス」とは、私達の日常における時間の使い方を4つの領域に分けて考えるものです。
その4つの領域とは、
・ 第一領域:緊急かつ重要なこと
・ 第二領域:緊急ではなく重要なこと
・ 第三領域:緊急だけれど重要ではないこと
・ 第四領域:緊急でも重要でもないこと
こんな感じです。
(内容は例です。状況・価値観・達成したい目標などから、人によって変わります。)
↓ ↓ ↓
このマトリックスについては、いつか詳しくお伝えするとして、今回は「こんなものがある。」程度に気に留めてくだされば結構です。
時間の投資は、第二領域の「緊急ではないけれど重要な事」に行います。
第二領域の事は、より良い未来につながるのは一目瞭然です。
緊急事項とのバランスの難しさ
とは言え、現実は第一領域や第二領域に時間を取れがちです。
緊急事項は、向こうからやってきます。
避けられない事が多いです。
反対に、緊急性がないものは、自分から取り組んでいかなければなりません。
という事は、自分からやろうと思わなければ、この領域に費やす時間はゼロになるということです。
緊急ではなく重要なことに時間を費やすのは簡単ではないですが、ほんの少しでもいいので、この領域に時間を投資することをお勧めします。
時間を投資することで得られる未来
私のクラアントさんには、私とのセッションの時だけが「時間の投資」という方々もいました。
フルタイムのお仕事や、家族のケアでまったく自分の時間がとれなかったり、取れたとしても、休む以外にエネルギーが残っていないという方は結構います。
セッションの中で、自分の事をじっくり考えたり、これからの計画を練ったりしている時だけが、自分の成長のための時間だとおっしゃっていました。
(とはいえ、そこで話した事を実生活で適用するので、実際はそれだけではありませんが)
こうやって、1か月に、たった1時間か2時間時間をとっただけなのに、自分の好きな道を見つけたり、ビジネスを始めたクライアントさんもいます。
未来の自分への最高の贈り物
時間の消費はどうしても避けられません。
でもそれだけではなく、ほんの少しでもいいので意識的に第二領域に時間を投資すると、随分と未来が変わってくるはずです。
それが、未来の自分への最高の贈り物となるかもしれません。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Gerd Altmann~Pixabay