無理なく挑戦するための、自分らしい行動の作り方

この前、「失敗は可能性を広げてくれるものだから、怖がらずにどんどん失敗していこう」というお話をしました。
ただ、ここで一つ、お伝えしておきたいことがあります。
それは、「どんどん失敗しよう」という考え方が、すべての人に合うわけではないということです。

たとえ小さな失敗であっても、深く落ち込んでしまったり、何日もくよくよ考えてしまう方もいます。

物事の感じ方や受け止め方は、本当に人それぞれです。
ですので、前回お話ししたことも、すべての方にそのまま当てはまるわけではありません。
特に、ストレングスファインダーで[慎重さ]の資質が上位にある方は、無理に「どんどん失敗しよう」と思わない方がいいです。
その考え方がかえってプレッシャーになって、いい結果が出なくなってしまうこともあります。
そういう方には、もっと別の、安心して進めるアプローチの方が合っています。

ストレングスファインダーの[慎重さ]の資質が上位にある方は、何かを始めるときに、リスクがとてもよく見えます。
「これをしたら、こういう失敗をするかもしれない」
「こういう問題が起きるかもしれない」
そんなふうに、いくつものリスクが頭に浮かびます。
そのため、「私は考えすぎてしまって、なかなか行動できない」と感じていることが多いようです。

でも、この「リスクが見える」という力は、実はとても大きな強みです。
私自身は、この[慎重さ]の資質があまり強くありません。
ですので、リスクに気づかないまま行動して、あとから「あ、しまった」と思うこともよくあります。

「慎重さ」資質を上位に持つ方は、確かに行動するまでに少し時間がかかるかもしれません。
行動の数も、周りの人より少なく見えるかもしれません。
でも、一度行動に移すと、事前にしっかり考えて準備しているので、大きな失敗が少なく、確実に成果につなげていくことができます。
「慎重さ」は行動を止めるものではなく、行動の質を高めてくれるものなのです。

とはいえ、「もっと行動できるようになりたい」「考えているだけではなく、一歩踏み出せるようになりたい」と思っている方も多いと思います。

そんな場合は、まずは、そのリスクをどうやったら避けられるか考えてみるといいです。
そうすると、自然と動きやすくなります。

というのも「慎重さ」資質を持つ方は、リスクを見つけるのが得意なだけではなく、そのリスクに対する対策を考えることも得意という傾向があるからです。

たとえば、今の会社を辞めて自分のビジネスを始めたいと思っているとします。
でも、不安が大きくて、なかなか踏み切れない。
そのとき、[慎重さ]資質を上位に持つ方の頭には、こんなリスクが浮かんでくるかもしれません。
「うまくいかなくて、つらい思いをするかもしれない。」
「両親に反対されるかもしれない」
「生活費が足りなくなるかもしれない」

ここで大切なのは、その不安を無理に消そうとしないことです。
不安があるなら、その不安を一つずつ具体的にして、それぞれに対する対策を考えていけばいいのです。

例えば、「両親に反対されるかもしれない」というリスクに対しては、
「兄弟に先に相談して味方になってもらう」
「両親が納得しやすい説明を準備しておく」
「感情的にならずに話せるタイミングを選ぶ」
「計画書のように、具体的な準備内容を見せる」
などなど。 ([慎重さ]資質を上位に持っている人はきっと、これよりいい対策きっと浮かぶと思います!!)

そして、もしそのリスクが実際に起きてしまった時のバックアッププランも用意しておくと、安心して行動しやすくなります。
たとえば、
「いざとなったらアルバイトをする」
「もう一度会社員に戻る」
「しばらく実家に戻って生活費を抑える」
「半年分の生活費を貯めてから退職する」
「どのくらいの期間、収入がなくても暮らしていけるか計算しておく」
などです。

私のクライアントさんの中に、会社を辞める前に、スキルシェアサイトなどを使って、自分がフリーランスとして仕事を受注できるかどうかを試してみた方がいます。
実際にやってみると、かなりうまくいきました。
自分の仕事にはニーズがあることが分かり、収入が途切れる可能性もそれほど高くないと確認できました。
さらに、その方は一つの収入源だけに頼るのではなく、外国語を教えるなど、複数の収入源も準備しました。
そうやって、準備万端にしてから、会社をやめ、フリーランスとしては働きはじめました。
もちろん大成功で、今は楽しく充実した毎日を過ごしています。

このように、事前に対策を考えておいたり、小さく試してみることで、漠然とした不安が、「これは対策できそう」「ここまで準備しておけば大丈夫そう」という感覚に変わり、行動へのハードルは少しずつ下がっていきます。

慎重さを持つ方は、勢いだけで行動するのは苦手かもしれません。
でも、しっかり準備をして、リスクを避けながら、確実に進んでいく力があります。
一度行動に移すと、準備ができている分、ミスや漏れが少なく、着実に成果を出していくことができます。
だから、無理に誰かのやり方を真似しなくてもいいのです。

「失敗してもいいから、とにかくやってみよう」という方法が合う人もいます。
一方で、「リスクを見つけて、対策を立てて、安心してから行動する」という方法が合う人もいます。
どちらが正しい、ということではありません。
大切なのは、自分に合った方法で、無理なく挑戦していくことです。
そうすることで、あなたらしいペースで、前に進んでいくことができます。

ゴンサレス靖子

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