好きな事をして生きる

転職?起業?だけでなく他のオプションもある

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会社員のTさんのつぶやきです。

”今の仕事をずっと続けていこうとは思わないけど、だからと言ってどうしたらいいかわからないんだよな。

ところで、今のところより俺に都合のいい仕事ってあるかな。

確かに激務で残業も多い。

でも、給料は他より多いよな。

とは言っても、使う時間がないんじゃあ、金なんてあったってしょうがない。

でも、ここの社員です、といえば、聞こえはいいよな、大企業だから。

そうなんだよな、この会社、有名で聞こえがいいし、給料がいいから入ったけど、そもそも俺のやりたい仕事じゃあなかったんだよ。

俺、建築学科卒で、黙々と図面ひいてるのが好きなのに、営業やってるんだもんな。

なんでこうなっちゃったんだろう。

このままじゃあ、ストレスが溜まるばっかりだ。

俺の人生ってこんなんじゃないはずだ。

でもどうしたらいいんだろう。

転職か、起業か?

どっちも失敗しそうでできない…”

 

その気持ち、よくわかります。

今の職場での、給料やネームバリューなどのメリットが捨てがたい。

転職や起業なんかをグルグルを考えるんだけど、そのメリットを失うかと思うと、怖くなる。

そして、結局考えてるだけで、何もできなくなってしまう。

 

前回のメルマガで、「今自分がいる環境はほんとうに自分の才能が活かせるところなのか?」という事を考えてみて、そうでないのなら、転職や起業を考えて見て下さいと書きましたが、つい最近、他の方法をとったという興味深い話を聞いたので、シェアしたいと思います。

*・゜゜・*:.。..。.:*・゜

 

ワールド・サーフ・リーグなるものが、10月始めからお隣のフランスやらポルトガルで開催され、興奮状態のサーフィン好きの友人が、「こんなにすごい人が出るんだよ」と有名サーファの波乗りしてる動画を沢山見せてくれました。

「わ~~、ハラハラするけど気持ちよさそ~~」と言って乗り出して動画を見ていたら、「俺も少なくても週3回はサーフィンやりたいよな。 いいよな~~、海のすぐそばに住んでる奴らは。 俺なんか6時間かけて行くんだぜ。 俺もルイスみたいに、オーストラリアに転勤にならないかな~~。」と言いました。

私:  「え、誰そのルイスって。 どうしたの?」

友人: 「ルイスはオーストラリアで知り合ったサーフィン仲間でさ。 奴もマドリッド出身なんだよ。 いい奴でさ、同じ時期にスペインに帰って来てから、いつも一緒に6時間かけて北の海にサーフィンしに行ってたんだよ。」と、サーフィンの動画を止めて、ルイスの写真を見せてくれました。

ルイスは長髪で、ヒッピーのような風貌をしているのですが、実はスペインでは誰でも知っているエンジニアリングの大企業で働いているそうです。

頭脳明晰で、入社2年目で配属された部署の仕事に飽きてしまい、ある日、上司である課長に相談しました。

「今の仕事は簡単すぎて、つまらないんです。

もっとやりがいのある仕事をさせて下さい。

もしこれかもずっと仕事内容が変わらないのなら、転職も考えてみようと思っています。」

上司は、「わかった、考えさせてくれ。」と、返答して、その場はとりあえず、サラッと終わったそうです。

1週間ほど経った時、ルイスは人事部長と営業部長に呼ばれました。

そこで彼は、「来た! いよいよクビか!」と思って、書きかけのメールを終わらせ、急いで私物をまとめてから、部長室へ行くと、こう言われました。

「課長から、もっとやりがいのある仕事をしたいという話は聞いた。

君はオーストラリアへ住んでいたことがあるそうだね。

実はオーストラリアで、ひとつプロジェクトがあるんだよ。

このプロジェクトは長引きそうで最低でも10年はかかる予定なんだ。

一度行ったら10年はオーストラリアで働いでもらう事になるけど、興味はあるかね?」

サーフィンが大好きな彼は二つ返事でOKを出しました。

 

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こんな事もあるんですね。

すごいタイミングです。

ルイスは今、オーストラリアで、プロジェクトを立ち上げる一方、大好きなサーフィン三昧だそうです。

ずっと付き合っていた彼女とも結婚して、一緒にオーストラリアで、とっても幸せに暮らしているそうです。

 

大企業に勤めていてもこう言う働き方もあるんだなあ、

人生って色々な可能性とオプションを秘めてるなあ、

と実感した話でした。

 

もちろんこれは珍しい例かもしれません。

スペインだからでしょ?

日本では有りえないよ、と思うかもしれません。

課長も営業部長も人事部長も、非現実的なくらい理解のある方ですよね。

でも、ルイスはクビを覚悟で課長に相談に行ったのです。

「課長はわかってくれるさ」と思って相談したわけではなく、

「わかってくれるかもしれないし、今の仕事に不満ならクビしようと、思われるかもしれない。」 と思いながら相談をしたのです。

部長に呼ばれた時、新しい仕事に配属されるとはこれっぽっちも思わず、

「あ~あ、クビになっちゃった」と思ったわけですから、

どちらかというと「クビになる可能性の方が大きい」と思ったのでしょう。

スペインは解雇される場合はほとんど即日解雇で、言い渡されたと同時に、コンピューターへのアクセス権はキャンセルされて、書きかけのメールでさえ、終らせて会社を去ることさえもできません。

私物を急いでまとめさせられ、即会社の外へ追い出されます。

それでを承知で上司に相談をしたのは、

真剣に自分の人生と向かい合っていたからです。

自分の人生を大切にするために、行動を起こしたのです。

その結果、自分の理想の仕事と3度の食事より好きなサーフィンをほぼ毎日できる環境を手に入れることができたのです。

 

運が良かったといえばそれまでです。

でも、ルイスはその運をつかむまで、果てしなく行動をし続けていたと思います。

まず、この会社に入る前に本場でサーフィンをしたいと思って、ワーキングホリデービザを取ってオーストラリアへ行きました。

もっとやりがいのある仕事をしたいと上司に申し立てました。

きっとこれ以外にも、いつもいつも、自分を大切にするための行動を沢山していたでしょう。

もしルイスがオーストラリアへ行っていなかったら、

課長に相談に行かず、退屈だと思う仕事を黙っていつまでもやっていたとしたら、

今回の運はつかめませんでした。

 

何気なく友人が話してくれたルイスの話でしたが、心に刺さりました。

 

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今すぐに転職や起業しなきゃ、と考えるとプレッシャーがかかってどうしても、足踏みしてしまします。

ルイスのように、こんなにダイレクトな言い方で上司に申し立てするのも大きな勇気が必要だし、上司との関係、社風、環境、自分のポジションなど、色々要素があって、きっと難しいですよね。

だから、まずは、小さな事でいいので、今あなたが出来る事をやってみて下さい。

 

他の部署に配属してもらう事かもしれません。

自分ならではの仕事方法を見つけてやって見る事かもしれません。

転職の可能性を考えて、動いてみることかもしれません。

起業準備の為、いろいろ調べて見る事かもしれません。

何もしなかったら、1年後も2年後も、もしかしたら10年後もずっと今と同じ状態が続きます。

大決心をする必要はないので、とにかく、今出来る小さな事をやってみて下さい。

これっぽっちの事と思う様な小さな積み重ねが、いつか実を結び、大きな結果を生みます。

 

自分を大切にして、自分の人生と真剣に向き合った時、まず、今あなたがやるのはどんな事でしょう?

 

それでは、あなたらしいより豊かでより幸せな人生にVIVA!

Image courtesy of M – Pics at FreeDigitalPhotos.net

myself p

ゴンサレス靖子
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