100歳まで生きるよ、と言われたらあなたはどう感じますか?
あと何年生きる事になるでしょうね。
うれしいですか?
ちょっと戸惑ってしまいますか?
戸惑ってしまうとしたら、それはどうしてでしょうか?
「そんなに働きたくないよ~」
「お金がいくらあっても足りないよ~」
「健康ならいいけど、体力もなく、病気しながらそんなに生きるの嫌だ~~」
って声が聞こえてきそうです。
去年の秋に「Life Shift~100年時代の人生戦略」という本が出て、話題を呼びました。
寿命100年時代を予測して、その時代を生き抜くヒントを書いた本です。
読まれた方も多いかもしれませんね。
この本によると、今0歳から20歳の人の半数以上100歳まで生きるそうです。
40歳の人は95歳まで、60歳の人は90歳までだそうです。
どんどん寿命が延びる訳ですね。
40代、50代の方、まだ人生半部しか生きてないですよ!
そして、60歳で定年したとしたら、40年の引退生活を過ごすわけです。
40年!!
そう考えると60歳で定年するのは、早すぎるのは明らかです。
多くの人は、そんなに長い引退生活ができるほど、裕福ではありません。
では、どうしたらよいのでしょうか?
Life Shift著者のリンダさんとアンドリューさんは
70代、80代まで働くことを前提にした働き方を、考える事を勧めています。
…随分長い間働かなければなりませんね。
トーマス・ホッブズという17世紀の政治思想家が
「人生は不快で残酷で短い」
と言ったそうです。
ホッブズ氏が、今は人生100年時代だと知ったら、
「人生は不快で残酷で長い」
と言いそうです。
彼曰く人生とは
「休む間もなく働き続けて、退屈な日々を過ごして、エネルギーを消耗し、機会を活かせず、そして最後には貧困と後悔の老後が待っている」
だそうです。
怖い事を言う方です。
ゾッとします。
こんな人生は絶対嫌ですよね。
「人生愉快で優しくて長い」
にしたいものです。
では、そんな人生にする為には、いったい何をすればよいのでしょうか?
今までの一般的な人生のステージは、
●学校で教育を受ける時期
●仕事をする時期
●引退生活の時期
という、3ステージでした。
80歳まで働くとなると、仕事をする時期が、20年も多くなるという事です。
どうですか?
嬉しくてしょうがない、という人はごく少数でしょう。
22歳で働き始めたとして、延々と58年もノンストップで働らくのは、幸せな人生と言えるでしょうか?
限りなく趣味に近い仕事をしていたとしても、人生は仕事以外にもいろいろな事があります。
仕事ステージに58年費やしてしまうというのは、どうでしょう。
そこで、著者のリンダさん・アンドリューさんは、この3ステージ方式ではなく、それぞれの人生に合わせて、
学習–>仕事–>学習–>仕事–>休憩–>仕事–>
などの、学びと仕事のステージが繰り返される、マルチステージを提案しています。
今までは20代で得た知識とスキルで、キャリアを生き抜けたかもしれません。
でも、 80歳まで働くとなると、今まで得たものに、磨きをかけるだけではだめです。
時間をとって、学び直しをして、新しいスキルを得ていかなければなりません。
そういえば、私も大学を出てすぐに就職はしたけれど、数年後に留学の為に会社を退職し、勉強に専念した時期があったなあ、とふと思い出しました。
そこでスペイン語という新しいスキルを身に着けた事によって、どんなに人生が好転した事か!!
その後、会計の学校へ行ったり、スペイン文献学の学士課程を行ったりして、新しいスキルを身に着け、新しい職についていきました。
振り返ってみると、それらすべての経験が、人生をとても豊かなものにしたと思っています。
また、最近セッションをしたクライアントさんで、セラピストになる事を決心したと言って、60代半ばで大学院へ入学した方がいました。
平行して心理士になる勉強もしているそうです。
このクライアントさんは、既にいくつかのビジネスを持っています。
でも、現状にとどまらず、次々と自分の興味のある事を学び、スキルを得て、新しい仕事に役立てていっています。
実に生き生きと、人生を満喫している様子が伺えます。
すっかりとライフシフトをしていて、100歳まで、もしかしたら120歳ぐらいまで充実した人生を生きるような気がします。
さて、こうやって、80歳まで働くとして、お金の不安はクリアしました。
でも、長く生きるとなると、お金以外の事も今以上に重要視しなければなりません。
私達はお金そのものが欲しいのではなく、お金で幸せになりたいのです。
無条件に自分を支えてくれる家族、素晴らしい友人、心身ともに健康であることなどは、バランスのとれた充実した人生を過ごすのに、大きく影響します。
リンダさん・アンドリューさんは、お金や不動産などの有形資産だけでなく、こういった無形資産を増やして、人生の戦略を立てていく事が色々な危機を回避していく事に役立つし、充実した人生を送りやすくすると言っています。
その無形資産とは次の3つです。
1. 生産性資産
仕事で生産性を高めて所得を増やすために必要な要素です。
●仕事に役立つスキルや知識。
●自分にプラスになる人間関係や評判
2.活力資産
肉体的・精神的な幸福感と充実感を感じ、やる気をかき立て、前向きな気持ちにさせてくれる資産です。
●健康、友人、愛など。
人生に満足している人の特徴は生涯を通じて深くて強力な人間関係を築いている事だそうです。
3. 変身資産
人生の途中で、新ステージへの移行を成功させる意思と能力。
●自分をよく知る事、多様な人材とネットワーク、新しい経験に開かれた姿勢。
自分を知ることが大切なのは、変化をする為の道筋が分かりやすくなるのと、変化を経験しながらも、自分というものを見失うことなく、自分らしく生きていけるからです。
自分のいつも変わらない要素は何か、自分に変化が起きた時は、どの出来事が原因でどんな変化がおきたかを気に留めて、自分を良く知ることを心がけて下さい。
また、多様なネットワークを持つのは、変身する力を高めます。
自分と違う年代、性別、仕事、国の人と交わり、さまざまな価値観や行動に接する事で、変身への抵抗を乗り越えやすくなります。
また、新しい情報も多く入ってきます。
自分に似た人とばかり交わっていたのでは現状を維持するだけになってしまいます。
いかがでしょうか?
さあ、おちおちしてられないですよ。
あなたならではの100年人生戦略を作らなければなりません。
この長寿が、大きなプレゼントになるような人生を歩みたいものです。
さて、あなたはどんな風に生きますか?
ゴンサレス靖子
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