人間関係

体を引き裂きたいぐらいの思いをしてもやりたい事

昨日は、スーパームーンでした。

こんな大きくて明るい月を見ると、母の言葉を思い出します。

「あなたもスペインで、同じ月を見てるだろうな、と思いながら、月を見るのよ。

月だったら、日本からもスペインからも、同じものが見られるものね。」

私は「そうだね。」と言いつつ、

「月なんかあんまり見ないけどね。 見たとしても、スペインと日本は8時間の時差があるから、同時には見てないけど。」などと、心の中で思っていました。

当時の私は、なんともそっけない人でした。

 

今となっては、私の方が月を見ながら「お母さんは、もう月を見てないなぁ。」などと感傷的になってしまいます。 (脳出血で、体が不自由になり施設にいます)

 

海外に移住した時のデメリットは、両親や兄弟や友達と離れ離れになってしまうこと。

私がスペインに来た頃は、インターネットがまだ普及していなかったので、メールはなかったし、日本との国際電話は、少し話をしただけで、1万円ぐらいかかってしまいました。

だから連絡は、ほとんど手紙でした。

遠くに来たなぁ、という気がしました。

 

当時スペインに来た日本人のほとんどが、「自分の体を引き裂いて2つにしたい。 それで、1つは日本、もうひとつは、スペインって、同時に居られたらいいのに」と言いました。

そんな風に、体を引き裂きたいぐらいの思いをしても、海外にとどまりたいと思うのは、よっぽど魅力的なんですよね。

磁石のように、ぐいぐいと引きつけられるような感じでしょうか。

 

自分が生きたいように生きる時、犠牲になるものが出てくる時があります。

それもトレードオフです。

それでも、最重要ポイントを押さえて、なんとかうまくやっていく方法はあります。

例えば、このような大切な人達を日本においてきた場合は、相手が自分の言葉を必要としている時に、必ず連絡をとり、「私はあなたを大切に思っているんだよ。」という事を表現します。

それは、相手が落ち込んいるとき、何かに悩んでいるとき、病気の時かもしれません。

それだけではなく、お誕生日、何が成功した時などの、おめでたい時も、喜びを分かち合うようにします。

とにかく、「私にとって、あなたは大切な人」という事を精一杯表現します。

 

今では、日本往復のフライトも毎日何便もあるし、私が来た時の半分の時間・値段で行けるようになったので、随分楽になり、ちょくちょく日本往復ができるようになりました。

メールや、チャット、ビデオチャットもあり、テクノロジーが私達海外組の悩みをかなり解決してくれました。

 

自分がやりたい事をやるとき、「あれができなくなくなるから、やめておこう」と思わずに、とりあえず、やってみると、案外どうにかなったりするものです。

自分だけでは、どうにもならなくても、思いもよらないところから、サポートを受けたりすることもあります。

私達のように、時代の流れやテクノロジーが問題を緩和してくれる事もあります。

だから、とりあえずやってみる事をお勧め!!!

 

ゴンサレス靖子

 

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