街に人がいません…
私が住んでいるマドリッドはガランとしています。
もちろん8月はバカンスシーズンなので、都市から山や海へ人が流れてはいます。
ただ今年はそれに拍車をかけて、倒産してしまったお店、テレワーク、自粛や恐怖のせいで、外を歩いている人が減った印象です。
私が通うオフィスの建物もガランとしていて、だった広いホールにいるのはだいたい受付と警備員さんと私だけ。
(上の写真は、入り口。たくさんの人が秩序を保って入れるように用意してあるのに、人がいなくてむなしい。朝9時です)
そして、入館時の検温の時、ジロっと鋭い目で警備員さんに見られるので、ものものしい感じ。
昨日は、同僚や上司の夏休みやテレワークが重なって、出勤していたのは、私一人でした。
と思ったら、違う日の出勤グループの同僚がひょっこり現れました。
(ここで少し説明をしておくと、私のもう一つの仕事は、マドリッドにある日本企業スペイン法人の社長秘書です。
現在、月・水と火・木の2つのグループに分かれて、出勤していて、残りの日は在宅勤務です。)
2人きりだったのでちょっと雑談。
一人暮らしの彼女はこう言いました。
「一人でいるとなんだか感覚がおかしくなってくるんだよね。
視野もぐっと狭まる。
自分が選んだものしか見ないし食べないし、すごく小さな世界に住んでるような気がしてくるだよね。
なんだか人恋しいよ。」
この在宅勤務・自粛ムードに、ちょっと参っている様子。
スペインは3月から2か月、厳しい外出禁止令が出て、その後1か月は外出自粛が続いていました。
3か月、たった一人で過ごしたのは、つらかったかも。
人間は社会的動物。
人と混じるのが自然な姿。
そして、オンラインの2次元の世界だけではなく、やっぱり5感を通じて人と接したいという気持ちがあるのが普通です。
もちろんコロナ前のように過ごすことはできないかもしれません。
でも、人と会うのは必要な事です。
工夫をしながら、外に出て、人と会って欲しいと思っています。
そうしないと、不自然な自分になってしまいます。
その付けは、後になって大きく降りかかって来るような気がするのです。
ゴンサレス靖子