何がどうなっているのか、よくわからないけど、とりあえず今の不都合を誰かに言ってみる、というのはいい解決方法のひとつです。
もう10年以上前の事です。
なんとも生活に密着した平凡なお話ではありますが…
父、母、私がある場所に行った後に寄ったスーパーで、巨峰を買ったのですが、家に帰ったらない!
なんとスーパーのレジに忘れてきたのです。
「取りに行く方がお金かかっちゃうよ。 もうしょうがない、諦めよう。」と私と父は意見が一致しました。
でも母は「電話かけて、あるかどうか聞いてみる。」と言います。
「あったらどうするの?」と聞くと、「どうしようかねえ。そうねえ、電話してもしょうがないわね。」と言ったのに、その5分後になんと平然と電話をかけていました。
そうすると、確かに、巨峰はレジに置かれたままになっていました。
(1時間は経っていたのに、日本は盗む人もいなくてすごい!)
お店の人は案の定「保管しておきますので、いつでも取りに来てください。」と言っていたようで、母は「いえ、でも、家が遠くて、時間がかかってとりにいけないんですよ。 しかも何倍もの値段の巨峰になっちゃいます。」と言っています。
定員さんも「じゃあ、どうしたいんですか!」と言いたかったと思いますが、そこはプロ、5分ぐらい話した後で、なんと、郵便書留で巨峰分のお金を返金してもらえることになりました。
思いもしなかった方法で解決できて、母は「お金返してくれるんだって~!!」と嬉しそうでした。
母は「手元にないものにお金を払ってなんとなく腑に落ちない。」というモヤモヤした気持ちをどうやって解決したらいいかわからなかったけれど、とりあえずをスーパーの定員さんに相談しました。
そして、解決すっきり!
モヤモヤしている時は、なんでも人に言ってみるものだなあ、とつくづく思いました。
こんな風に、思わぬ解決法があるかもしれないし、他の角度から物事をみる事ができます。
自分ひとりで思っていると、そのモヤモヤはいつまでたっても消えません。
それどころか、モヤモヤになれてしまって、「どうせこんなもんだろう。」と妥協だらけの人生になってしまいます。
今回はこんな日常のできごとのお話をしましたが、もしなんとなく腑に落ちなくてモヤモヤしていることがあったとしたら、些細な事でも、とにかく誰かに言ってみる事をお勧めします。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 diapicard~Pixabay