本当の望みを見つけるための問いかけ

あるクライアントさんが、こんな事を相談してきたことがあります。

「忙しすぎるので、もう少し落ち着いた状態になりたいのですが、そもそも「落ち着いた状態」がどのようなものかわからないので、それをはっきりさせたいんです。」

この「落ち着いた状態がわからない」という言葉に違和感を覚えませんか?

私も強く違和感を感じました。

それもそのはず、詳しく話を聞いていくと、実は「落ち着いた状態」を本当に望んでいるわけではなかったのです。
 

この方は、ストレングスファインダーの結果からも分かるように「忙しいほど充実感を感じる」「たくさんのことをこなすことで生き生きする」という特性を持っています。

次々とアイデアが浮かび、思い立ったらすぐに行動するエネルギッシュなタイプです。

逆に、のんびりした生活にはフラストレーションを感じてしまうほどです。
 

では、なぜ「落ち着いた状態になりたい」と思ったのでしょうか?
 

その理由は、「忙しさの内容」にありました。

やらなければならないことや義務感から行動しているうちに、好きなことや楽しめることに時間を使う余裕がなくなり、その結果フラストレーションが溜まってしまったのです。

実際、この方は「楽しいことやバラエティーに富んだことをするのが好き」というストレングスファインダーの資質も持っています。

義務だけに追われると気力が萎えてしまいますが、楽しさや彩りを取り入れることで充実感を得られるのです。
 

ですので、「落ち着いた状態ってどんなもの?」と探してもなかなか見つからないでしょう。

見つかったとしても、解決策ではありません。
 

こうやって、多くの人が、自分が望むものや求めている解決策を勘違いして探してしまうことがあります。

「なんだかうまくいかない。」「なんだかもやもやしている。」と感じたときは、自分を見つめ直し、本当に必要としているものは何か考えてみると、満足感にたどりつけるかもしれません。
 

こうやって、自分の強みを上手に活用しながらやりたい事を始めることもできます。
 

ゴンサレス靖子

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■ 写真提供 Gerd Altmann~Pixabay 

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