「やるからには結果を出さないと!」
いつも私はそう思い、がむしゃらに努力をしていました。
でもいつもその努力が実ったわけではありません。
間違えた方向に努力をしていたり、
自分の苦手な事を努力していた為に、
全然うだつが上がらなかったり、
全く結果が出なかった事が山ほどあります。
そしてその度に、「私ってだめだなあ」と思ったり
「私っていったい何をやってるんだろう」
「こんな事、続けていて意味があるんだろうか?」と、
フラストレーションを感じていました。
そんなある日、旦那の運転するバイクの後ろに乗って、
ガラガラに空いている幹線道路を走っていたら、
後ろから猛スピードで走ってきた車に追突されそうになり、
それを除けて、道路の外へはじき出され転倒してしまいました。
バイクがグラグラとして、地面が顔づいてきた時
ものすごい恐怖を感じ、実際はほんの数分、
もしかしたら数秒かもしれませんが、
とても長い時間に感じました。
そして最後に道路に打ち付けられ動けなくなった時、
自分の今までの人生の場面がスライド写真のように
パラパラと目の前に浮かびました。
目の前に現れたスライド写真に
なぜか私は幸せな気分にさせられました。
そして、「私って、頑張ってたじゃない」と
満足感でいっぱいになったのです。
でも、次の瞬間、「こんなに頑張っていたのに、ここでやめるのは嫌だ!」
と急に口惜しさがこみ上げてきて、起き上がりました。
結局、命には全く別条なかったので、
これはいわゆる神秘的な経験ではなく、
「これで私の人生も終わってしまうのか」
という、恐怖感がこんな体験をされたのかと思っています。
ここで意外だったのは、
自分が死んでしまうかもしれないと思った瞬間、重要だったのは、
「結果を出したか」ではなく
「自分が一生懸命生きていたか」だったのです。
目の前に現れたスライド写真は
自分が過ごした幸せな時間と
一生懸命に物事に取り組んでいた場面のみでした。
嫌な経験や、フラストレーションを感じていた場面は
全く現れませんでした。
この時、結果を出すより、いかに自分がベストを尽くしたか、
という事が自分にとって最重要なんだ、と実感しました。
この経験をした後も、結果を出すことが重要でないとは思いません。
ただ、結果を出すという事しか頭になくて、
ちょっとだけやって、結果が出なかったら
すぐにやめてしまう事ってありがちで、
とっても残念な事だと思うのです。
結果というのは一生懸命やった後に出るもので、
まずは一生懸命やらなければ、結果も出てきません。
そして、一生懸命やったなら、
たとえ思い通りの結果が出なかったとしても、
必ず何か得るものがあります。
皆さんも、結果を気にしすぎることなく、
とにかく好きな事に一生懸命に取り組んで、
後悔しないように生きて欲しいと願っています。
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