今年も残すところ、あと約3か月となりました。
この時期になると、「今年もあと３か月、さて今の時期、今年を振り返ることが大事です。」という内容のメッセージがよく送られてきます。
そのたびに「大事なのかもしれないけど、私はイヤだもんね～～。」と思うのです。
私は、反省会や、振り返りなどがあまり好きではありません。
できれば、そういったことをやる機会に出会いたくありません。
ただ、学校でも、組織でも、どうしてもそれは付き物。
ですので、ずっとやらなければならないものだと思っていました。
ところが、誰にも「反省会」を強要される事がなくなってから、まったくやらなくなりました。
なんとすっきりしたことか！
そこで初めて、自分が「反省会」が好きでないことに気づきました。
なぜ好きではないのか、と考えた事があります。
きっと、うまくいかなかった事やネガティブなことの、記憶を呼び戻すのが嫌なのです。
既に一度、嫌な思いをしたのだから、それを反芻してもう一度、嫌な思いをしなくてもいいじゃない、と思うのです。
うまくいかなかった事は、その場で反省をします。
もちろん、次に起こらないようにするにはどうしたらいいか、その時に考えます。
そして、その事項に関しては、「これで終わり！」とします。
だから、そうやって終わった事を、掘りだして、改めて時間をもうけて反芻するのが苦痛なんです。
そんな風に過ごしていくと、人生で起きた嫌な事はすごい勢いで忘れていきます。
幸せなヤツです。
それじゃあ、同じ間違えを何回もするんじゃない？って思うかもしれません。
確かに、しているかもかもしれません。（笑）
でもすべて忘れているので、していることにも気づきません。（幸せなヤツです。笑）
では、それでは進歩がないじゃない、って思うかもしれません。
確かに、反省会や振り返りをしないだけでは、進歩はないかもしれません。
ですので、それに費やすエネルギーと時間をもっと心地よいと思う他の事に費やします。
例えば、未来について考えたりビジョンを思い浮かべたり、計画を練ったりします。
実行するかどうかわからないことでも、計画をします。
何月何日の何時にこれをやって、あれをやってと、かなり細かく計画します。
そして「これをやった先には、こんな素晴らしい事が待っている！」と想像します。
そうやって、楽しい未来の事を思い浮かべながら計画を立てている時は、遊んでいる時のように、メチャメチャ楽しいです。
その感覚は、未来からロープがヒョロっと渡されて、それを一生懸命よじ登っているような感じです。
反対に、反省会・振り返りは、階段を登って、踊り場についたら、自分が登ってきたところを細かく見るようなイメージです。
それはそれで有益だと思います。
次のステップも見つけやすいし、大きな成果につながる場合もあるかもしれません。
だから、そのやり方は、人によってはとても役に立つものです。
ただ、私の性に合っていないだけです。
たぶん、そうやって振り返りをして、その後未来の計画を緻密に立てるのが理想なのでしょう。
でも、人間、理想通りにいくものでもないし、何もかもパーフェクトにやる事はできません。
ですので、自分ができる事、自分に合ったことを選択しながら、人生を歩んでいくしか方法はないのです。
そうやって、自分で選択して歩む人生は、不完全だけれど、楽しいものです。
最後に、あなたが私と同じように、反省会や振り返りが嫌いだったら、無理せずに、そんなのはやらずに（状況が許すならですが）自分にあった方法を見つけてみてくださいね。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Jill Wellington～Pixabay
