いつだったか、幸せについて、ふとこんな事に気づきました。
「私が幸せになるには、私一人が幸せを感じるだけでは十分じゃない。
周りの人も幸せになって、初めて自分の幸せが満たされるんだ。」
ですので、”周りの人”がやりたいことを見つけたり、ライフワークを見つけたりして幸せに向かって歩んでいく、そんな事をサポートするこのライフコーチの仕事は、私自身の幸せ作りの活動だとも言えます。
幸せというと、宗教的な解釈、スピリチャル的な解釈などがあるかもしれませんが、私はそのどちらにもそれほど興味はありません。
私を魅了するのは、マーティン・セリグマンというペンシルバニア大学教授が創設したポジティブ心理学です。
紛らわしいですが、「ポジティブに考えよう」というポジティブシンキングとはまったく別のもので、ポジティブ心理学は強みや長所を研究する心理学の一分野です。
さて、今日お話ししたいのはその事ではないので、それはそれとしておいておきましょう。
「幸せを感じる毎日を過ごしたい。」と思ったとき、まずは自分の幸せとは何か、しっかりと考えてみる事をお勧めします。
というのも、「自分の幸せ」を勘違いしてしまうことが、しばしばあるからです。
私達は割と、周りの人の「幸せ」に惑わされてしまいます。
~周りの人が大きな家に住んでいるから、自分も大きな家に住みたくなる。
~周りの人がじゃんじゃん旅行をしていたら、自分も旅行をしたくなる。
~周りの人がバリバリを働いていたら、自分もそうするのがいいと思う。
そうやって、「自分がこうしたい」というよりも、周りの人がやっているからと自分もやりたいと思ってしまいがちです。
自分の幸せの価値観ではなく、他人の幸せの価値観で考えてしまうのです。
自分の幸せの価値観と他人の幸せの価値観は違います。
他人と同じように振る舞っても自分が幸せになれるとは限りません。
だから、自分にとって何が幸せかと、自分と向き合って考えて、見極める事が大切なのです。
そして、「幸せの価値観」は人によっても違うし、また自分の中でも時期によって違うこともあります。
年齢や経験によって自分の価値観というのは変わってくる場合もあり、そうすると幸せの形も変わってきます。
一定の年齢までは、成功や達成感を求めることが幸せだったけれども、ある年齢からは静かに安定した生活の方が幸せだと感じることもあるかしれません。
数日前に、こんまりさんの現在の様子が書かれている記事を読みました。
もしかしたら、読まれた方も多いかもしれません。
ときめきの片付けで世界中を一世風靡したこんまりさんですが、現在のこんまりさんの家は散らかっているそうです。
1歳、6歳、7歳の子供を育てる中、体力的にも時間的にも余裕がなくなったとのこと。
その限られた状況の中で、こんまりさんが一番大切のしたいのは家族と幸せに過ごす事。
片付けは二の次になりました。
ちょうどそんな記事を読んで、「なるほど。 幸せの価値観って変わっていくものだ。」とつくづく思いました。
いずれにしても、自分の幸せは何か、はっきりさせるのが、幸せを感じながら生きていく第一歩だと思っています。
というと、「どうやってはっきりさせたらいいんだろう?」と思ってしまうかもしれません。
このためのワークなどもたくさんあるぐらいですから、なかなかすぐに答えはでないかもしれません。
まずは、とても純粋に単純に「それをやって心地いい事」だと思ってください。
当たり前すぎる事だと思いますか?
でも実は、幸せを考えるときに、打算や野心が入り込む事も多いです。
長くなってしまうので、自分の幸せをはっきりさせるその方法は、他の回でもっと詳しく書きますね。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 NoName_13~Pixabay